1897年(明治30年)~1973年(昭和48年) 小説家 横浜市生れ。東京帝大卒。
一高在学中に「一高ロマンス」を出版。大学卒業前後にロマン・ロランの反戦
文学作品を3冊翻訳出版するなど、青年時代から文学活動を始めた。卒業後に
外務省に勤めたが、関東大震災を機に文筆に専念。1924年に大衆文芸誌に連載
を始めた「鞍馬天狗」によって認められた。続いて「照る日くもる日」・
「赤穂浪士」などの新聞連載により、広く知識人にも読まれるまでに大衆文学
の質を高めた。その一方で、深い教養と確かな洞察力により、フランス第三
共和政下の政治的諸事件を扱った「ドレフュス事件」なども戦前に著している。
戦後には、変貌した日本への文明批評をこめた「帰郷」、パリ・コミューンを
描いた「パリ燃ゆ」、幕末から明治へかけての変革を実証的にとらえた「天皇
の世紀」(絶筆)、戯曲「若き日の信長」などの代表作がある。また児童文学